2015年2月
夜間冷却量と気象要素の日々の関係とその季節性について―気象観測データを用いた検証―
天気
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- 巻
- 62
- 号
- 2
- 開始ページ
- 97
- 終了ページ
- 103
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本気象学会
農研機構東北農業研究センター(岩手県盛岡市下厨川)内にある気象観測露場における過去5年間(2009年~2013年)の気象データを用いて,夜間冷却量(T_<noc>)と気象要素の日々の関係およびその季節性について検証を行った.積算正味放射量(Rn_<tot>),積算弱風時間(Wd_<tot>),積雪深(SD)の各気象要素を説明変数として,T_<noc>について重回帰分析を行ったところ,T_<noc>に対し,主にRn_<tot>とWd_<tot>が寄与していることがわかった.T_<noc>とRn_<tot>の日々の関係を,各月についてWd_<tot>の階級別にみたところ,夜間を通して風の弱い日に限らず,一晩の間に弱風が少なくとも数時間継続した場合には,地表面の放射冷却によって著しい気温低下がもたらされることが示唆された.また,Wd_<tot>に対するT_<noc>とRn_<tot>の相関係数の違いには季節性がみられ,その要因についても考察を行った.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0546-0921
- J-Global ID : 201502251884827908
- CiNii Articles ID : 110009917706
- CiNii Books ID : AN00151568
- identifiers.cinii_nr_id : 9000016856899