共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

「アートを介した社会課題の理解」のための探求型鑑賞モデルの開発と実践研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K00232
体系的課題番号
JP20K00232
配分額
(総額)
2,600,000円
(直接経費)
2,000,000円
(間接経費)
600,000円

2021年度から2022年度の活動は、「国吉型・対話探究モデル」を、(1)熊本地震で被災した油彩画作品の修復プロジェクトを通して「震災記憶と地域文化の継承」を試みる熊本県御船町、(2)元ハンセン病患者が制作したアート作品を展示する長島愛生園歴史館、(3)近代化による経済基盤の変化とその影響をアート施設の設置背景とする香川県直島などのアート施設。の3つ視点で導入するために、各アート作品とアートプロジェクトの対象作品の取材と分析、国吉型・対話探究モデルの予備実施であった。
(1)から(3)のプロジェクト全ての作品を扱った「And Recovering Them そして、それらを回復する」を、岡山大学創立五十周年記念館と同附属中央図書館に会場を特設し開催。文化庁令和2年度第3次補正予算事業 ARTS for the future! コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動として、一般社団法人クニヨシパートナーズが主催し、この企画を国吉康雄研究寄付講座が担った。(1)熊本地震で被災した田中憲一作品と修復に関するパネルを展示。(2)長島愛生園で展示されることのない大型油彩画作品を複数展示。(3)島へのアート作品導入の背景を知るため、豊島事件(産業廃棄物不法投棄事件)に関する写真を、実寸代の大きさに引き伸ばし展示。関連する作品として直島に常設展示されている千住博作品のうち、直島展示と同シリーズ作品を展示。
展覧会の構成は「国吉型・対話探究モデル」を会場内で実施することを前提に設計し、事前に同モデルを体験し、会場内で来客者に同プログラムを実施するワークショップや、参加者を一般公募し、岡山大学生と岡山県内外の社会人に対して、オンラインで同モデルの実践をした。結果、同モデルに対する発見や参加者の変化があり、有用性の確認をすることができた。2022年度の実施では母数を増やし、改善につなげていきたい。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K00232
ID情報
  • 課題番号 : 20K00232
  • 体系的課題番号 : JP20K00232

この研究課題の成果一覧

MISC

  1

講演・口頭発表等

  3