共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

ダム湖沼・湿原における環境放射能の流出評価に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)
  • 野原 精一
  • ,
  • 千賀 有希子
  • ,
  • 渡辺 峻
  • ,
  • 横塚 哲也

課題番号
17H01889
配分額
(総額)
17,940,000円
(直接経費)
13,800,000円
(間接経費)
4,140,000円

移動メカニズムの解明
群馬県の12湖沼、福島県の14湖沼、栃木県の5湖沼(合計31湖沼)について、不攪乱コアサンプラーで採取した底泥コアのうち代表的なコアについて、表層から4cm毎に切り分けビニル袋に分けてセラミックカップ(Daiki製)で間隙水を分離し、固相と液相における放射性Csを分析した。底泥や泥炭底質の中を溶存して放射性Csが嫌気的状態で下方に移動するかどうかイメージングプレートを用いて実験的に解明した。また、間隙水中の溶存陽イオン(ICP分析)、溶存有機物量(島津TOC計)、アンモニア量(オートアナライザー)、有機酸量(イオンクロマト)を分析した。代表的なコアについて、乾重/生重比や有機物量から火山灰の有無を判定して、火山灰の含まれる層については年代分析を行い堆積速度を明らかにした。
尾瀬ヶ原池溏や泥炭地の底質に含まれる溶存有機物は鉄酸化・還元細菌の主なエネルギー源である。その溶存有機物(DOM)や多く含まれるアンモニアによって放射性Csの溶出は起こりうると推定される。そこでDOMの成分を励起波長および蛍光波長での蛍光強度を測定できる三次元励起蛍光スペクトル(EEM)法で、複雑な混合物中に存在する蛍光性DOMの分析を行った。EEM法は蛍光特性を持つ物質のみを検出し様々なDOMが混在する環境水のような試料でDOMが同定された。