2014年4月 - 2017年3月
赤城大沼の水圏生態系における放射性セシウムの動態解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
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- 課題番号
- 26292100
- 配分額
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- (総額)
- 16,380,000円
- (直接経費)
- 12,600,000円
- (間接経費)
- 3,780,000円
原子力発電所事故に由来するCs-137の赤城大沼における動態を解明するため、環境(周辺土壌、湖底質、湖水)や生物(水生植物、プランクトン、魚類)を時空間的に調査した。
Cs-137の化学形態別存在割合は、土壌と底質では難溶態が、水生生物では食物連鎖が上がるに従って可溶態が高かった。湖水・底質間の分配係数は10Λ5、プランクトンと魚類への濃縮係数はそれぞれ10Λ1~10Λ2と10Λ3のオーダーであった。停滞期は水温躍層下部で溶存態のCs-137濃度が上昇していたが、循環期は溶存態と粒子態がほぼ一定であった。ワカサギとウグイのCs-137減衰過程をモデル化して実効生態学的半減期を求めた。
Cs-137の化学形態別存在割合は、土壌と底質では難溶態が、水生生物では食物連鎖が上がるに従って可溶態が高かった。湖水・底質間の分配係数は10Λ5、プランクトンと魚類への濃縮係数はそれぞれ10Λ1~10Λ2と10Λ3のオーダーであった。停滞期は水温躍層下部で溶存態のCs-137濃度が上昇していたが、循環期は溶存態と粒子態がほぼ一定であった。ワカサギとウグイのCs-137減衰過程をモデル化して実効生態学的半減期を求めた。