MISC

2016年

食事への中鎖脂肪酸添加が健常猫の代謝に与える影響について

ペット栄養学会誌
  • 宮島 芙美佳
  • ,
  • 小野沢 栄里
  • ,
  • 生野 佐織
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  • 石井 聡子
  • ,
  • 後藤 杏依
  • ,
  • 小田 民美
  • ,
  • 森 昭博
  • ,
  • 左向 敏紀

19
0
開始ページ
suppl_23
終了ページ
suppl_25
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11266/jpan.19.Suppl_suppl_23
出版者・発行元
日本ペット栄養学会

ヒトにおいて中鎖脂肪酸は代謝速度が速く、効率の良いエネルギー源とされ、また 脂肪蓄積抑制効果などが認められている。そこで、本研究では健常猫に対し、中鎖脂肪酸を豊富に含むココナッツオイルを添加した食事を給与し、脂質代謝に与える影響について比較検討した。ココナッツオイル添加食では有意差は認められなかったがインスリン濃度が他の脂肪添加食よりやや低い傾向を示した。その他の血液検査項目は明らかな変化は見られなかった。試験期間中、ココナッツオイル添加食による肝障害や消化器症状等の副作用は認められず、体重・体脂肪率・その他全身の栄養状態いずれにおいても明らかな変化が見られなかった。以上のことから、健常猫においてココナッツオイルは他の脂肪と同様に少量でもエネルギーを得ることができるかつ、安全で膵臓への負担が少ないエネルギー源として有効に利用できる可能性が示された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11266/jpan.19.Suppl_suppl_23
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005589382
Jamas Url
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2016321443
ID情報
  • DOI : 10.11266/jpan.19.Suppl_suppl_23
  • ISSN : 1344-3763
  • CiNii Articles ID : 130005589382

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