論文

査読有り
2017年

栄養組成の違いがネコのインクレチン分泌におよぼす影響

ペット栄養学会誌
  • 小田 民美
  • ,
  • 小野沢 栄里
  • ,
  • 生野 佐織
  • ,
  • 森 昭博
  • ,
  • 左向 敏紀

20
2
開始ページ
114
終了ページ
121
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11266/jpan.20.2_114
出版者・発行元
日本ペット栄養学会

<p>GLP-1およびGIPは共に血糖依存的にインスリンを分泌させる他、様々な臓器で多様な作用を持ち糖代謝に深く関与している消化管ホルモンである。本研究では栄養組成の違いがネコのインクレチン分泌におよぼす影響について検討することを目的とした。日本獣医生命科学大学で飼育管理されている健常猫5頭に、コントロール食、高炭水化物食、高脂肪食、高繊維食の4種を給与し、血糖値、インスリン濃度およびインクレチン濃度を測定した。GLP-1濃度変動は4種の食事で差はなかった。この結果は、ヒトでは炭水化物と脂質がGLP-1分泌に大きく影響をおよぼしているという報告とは異なるものであった。これはネコの食性や消化管構造の違いによる影響と考えられた。一方、GIP濃度変動はコントロール食と比較し高脂肪食で有意に高値を示した。また、食事中の脂肪含量が多いほどGIP濃度も高値を示した。本研究により、ネコにおいて栄養組成の違いがGIP分泌におよぼす影響について明らかとなったが、GLP-1分泌については今後さらなる検討が必要である。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11266/jpan.20.2_114
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006281998
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11293143
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/028604919
Jamas Url
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2018017906
ID情報
  • DOI : 10.11266/jpan.20.2_114
  • ISSN : 1344-3763
  • CiNii Articles ID : 130006281998
  • CiNii Books ID : AA11293143
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000378103587

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