論文

査読有り
2012年6月

MDCT画像データによって人工頭蓋骨の容積・距離シミュレーションを施行した1例

日本シミュレーション外科学会会誌
  • 野村 紘史
  • ,
  • 朝戸 裕貴
  • ,
  • 鈴木 康俊
  • ,
  • 福田 憲翁
  • ,
  • 沖 正直
  • ,
  • 梅川 浩平
  • ,
  • 倉林 孝之

20
1-2
開始ページ
1
終了ページ
7
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
日本シミュレーション外科学会

62歳男。25年前の外傷による頭蓋内血腫に対して、開頭血腫除去および人工硬膜・人工骨挿入術を施行された。その後、転倒による人工骨破損をきたしたため紹介となった。人工骨露出を伴う皮膚潰瘍を認めた。初回手術において、人工骨と周囲皮膚を含めた十分なデブリードマンをおこなった。術前のMDCTのデータを用いて、三期手術の際に人工頭蓋骨によってできる死腔の容積をワークステーション上で算出した。感染が完全に沈静化するのを半年待機したのちに、二期手術として皮膚拡張器挿入術を施行した。術前に、三期手術の際に必要となる皮膚拡張量を予想するために、人工頭蓋骨の距離をワークステーション上で算出した。十分な皮膚拡張が得られたのちに、三期手術として人工骨挿入を行った。

ID情報
  • ISSN : 1348-6918

エクスポート
BibTeX RIS