論文

2019年3月

PC12m321細胞から出現した新しいがん抑制遺伝子の解析

吉備国際大学保健福祉研究所紀要
  • 加納良男
  • ,
  • 平上二九三
  • ,
  • 元田弘敏
  • ,
  • 小池好久
  • ,
  • 秋山純一
  • ,
  • 井上茂樹
  • ,
  • 五味田裕
  • ,
  • 河村顕治

20
開始ページ
1
終了ページ
4
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(学)順正学園吉備国際大学保健福祉研究所

著者らは、オリジナルのPC12細胞に薬剤処理を行うことでPC12m3細胞を開発した。今回、PC12m321細胞から出現した新しいがん抑制遺伝子PI3Kの作用機序について検討した。ラット副腎髄質褐色細胞腫から単離された神経分化能を有するPC12細胞を用いて、ラットの野生型p85遺伝子または突然変異型p85遺伝子DNA20μgを導入した。指数関数的に増殖しているPC12親細胞とPC12m321細胞および野生型p85遺伝子または突然変異型p85遺伝子導入クローンPC12m3細胞を、8個の25cm2培養フラスコに1×10^5細胞/フラスコの密度で播種した。増殖がピークになる7日目における細胞数を計測したところ、野生型PI3K遺伝子をもっているPC12親細胞に比べ、変異型p85βをもっているPC12m321細胞の増殖が大きく抑制されることが判明した。また、変異型PI3K遺伝子を発現しているPC12m3細胞(PC12m3M1およびM2)の増殖は、野生型PI3K遺伝子を発現しているPC12m3細胞(PC12m3WT1およびWT2)の増殖と比較して有意に抑制されたことが分かった。

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ID情報
  • ISSN : 1345-479X
  • 医中誌Web ID : 2020170847

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