金昇渊 (Seungyeon KIM) - マイポータル

基本情報

所属: 大阪公立大学大学院文学研究科特任助教
: 甲南大学文学部非常勤講師

学位: 博士（文学）(2023年3月立命館大学)

J-GLOBAL ID: 201801015789022599
researchmap会員ID: B000293017

日本近現代文学・文化研究。

多和田葉子を中心に、震災後文学における国民国家と移動の問題を研究しています。その中で（不）可視化された存在と現実を追究する今日の同時代作品を主に、今ここという磁場でどう向き合うかについて考えています。

ほか、韓国の現代文学、「慰安婦」問題をめぐる映像表象、植民地朝鮮における金剛山紀行（内外地の空間）などの日韓比較研究や、翻訳についても興味を持っています。

研究分野

人文・社会 / 日本文学 / 近現代文学・文化

研究キーワード

書籍等出版物

村田沙耶香 (現代女性作家読本 21)

スペッキオ・アンナ(編), 永井里佳, 松下優一, 栗山雄佑, 片岡美有季, 押山美知子, 西井弥生子, 大山英樹, ダルミ・カタリン, 錦咲やか, 金昇渊, 矢澤美佐紀, モーロ・ダニエラ, 侯冬梅, クリーマン・フェイ, 藤村耕治, 前みちこ, 遠藤郁子, 八上祐子, 神村和美, 榊裕希, 櫻庭太一, 泉谷瞬, レティツィア・グアリーニ, 上戸理恵, 市川紘美, 山田昭子, 但馬みほ, 柳井貴士 (担当:分担執筆, 範囲:「殺人出産」ーー得得と「気付く」救いの危うさーー)

鼎書房 2024年5月 (ISBN: 4907282982)
世界文学としての〈震災後文学〉

木村朗子(編), アンヌ・バヤール=坂井(編), 沼野充義, いとうせいこう, 木村友祐, ダニエル・C・オニール, 藤原団, 由尾瞳, 樋口良澄, バーバラ・ガイルホン, パヴォーネ・キャーラ, 金昇渊, ベルナール・バヌン, 金ヨンロン, 岩田=ワイケナント・クリスティーナ, 新井高子, 堀井一摩, 村上克尚, フィリッポ・チェルヴェッリ, マルゲリータ・ロング, レイチェル・ディニット (担当:分担執筆, 範囲:〈移動〉しながら想像するという彷徨≪ベクトル≫ーー多和田葉子『雪の練習生』の向き合い方)

明石書店 2021年3月 (ISBN: 9784750351612)
Tawada Yoko: On Writing and Rewriting

Doug Slaymaker(ed), Tawada Yoko, Brett de Bary, Naoki Sakai, Sigrid Wiegel, Christine Ivanovic, Gizem Arslan, Paul McQuade, Madalina Meirosu, Fujiwara Dan, Annegret Märten, Taniguchi Sachiyo, Tingting Hui, Suzuko Mousel Knott, Tomoko Takeuchi Slutsky, Kim Seungyeon (担当:分担執筆, 範囲:The fictional-Reality of actual-Virtuality: Yōko Tawada’s Kentōshi (The Emissary))

Lexington Books 2019年11月 (ISBN: 9781498590044)

論文

震災後という磁場における多和田葉子研究──読みのエクソフォニー──

金昇渊

『博士論文』 pp.1 2023年3月
〈二人称〉の身体が紡ぐ「容疑者」という情動――多和田葉子『容疑者の夜行列車』論――

金昇渊

『論究日本文学』/立命館大学日本文学会 (第117号) pp.53-67 2022年12月査読有り
「越境（者）」の対象化に潜む包摂――多和田葉子「ゴットハルト鉄道」――

金昇渊

『立命館言語文化研究』/立命館大学国際言語文化研究所 34巻(2号) pp.83-96 2022年12月

MISC

【書評】中川成美・西成彦編著『旅する日本語：方法としての外地巡礼』

金昇渊

『立命館アジア・日本研究学術年報』／立命館大学アジア・日本研究所 (第4号) pp.171-175 2023年8月招待有り

講演・口頭発表等

カタストロフの共有と〈日本語文学〉――多和田葉子「彼岸」と押し付けられたエクソフォニーを端緒に

金昇渊

「La littérature de la catastrophe, 13 ans après ‐ 13 年後のカタストロフ文学」於：フランス国立東洋言語文化学院（INALCO） 2024年3月30日
「第Ⅱ部歴史と記憶」

新井高子, アンヌ・バヤール=坂井, 岩川ありさ, 金昇渊, 木村朗子, クリスティーナ・岩田=ワイケナント, 瀬尾夏美, 田口麻奈, 中川成美, 藤原団, 堀井一摩, 村上克尚

ラウンドテーブル『世界文学としての〈震災後文学〉』於：津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス（1日目）、立命館大学衣笠キャンパス（2日目） 2022年12月18日
「越境（者）」の対象化に潜む包摂――多和田葉子「ゴットハルト鉄道」

金昇渊

日本語から世界文学を考える於：立命館大学衣笠キャンパス（オンライン併用） 2022年7月6日
「エクソフォニー」の現在地――多和田文学と韓国（語）の距離、または翻訳・世界文学について

金昇渊

多和田葉子アカデミック・ワークショップ（2021年度）於：早稲田大学（オンライン） 2021年11月23日
3.11を架橋する「移動」の問題をめぐって――多和田葉子『雲をつかむ話』を中心に

金昇渊

「Lire la littérature japonaise à la lumière de l’après 11 mars ‐ ポスト 3.11 から読む日本文学」於：フランス国立東洋言語文化学院（INALCO） 2019年12月2日
【コメンテーター・担当題目】「変わりない」「ふつう」の日常と、違和をめぐって

宮田絵里, 金昇渊, 栗山雄佑, 安藤陽平, 岩本知恵, 姫野カオルコ, 泉谷瞬, 中川成美

「姫野カオルコ「彼女は頭が悪いから」を読む」（JSPS科研費・基盤研究(C)「クィア理論と日本文学―クィア・リーディングの可能性と実践」）於：立命館大学衣笠キャンパス 2019年7月10日
韓国文学における核災害の表象と、「被ばく」の射程――金玉淑『傷痕の花』を中心に――

金昇渊

世界文学・語圏横断ネットワーク第10回研究集会企画セッション「ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリ、フクシマ」於：津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス 2019年3月9日
戸坂潤と同時代植民地朝鮮における「風俗‐文学的道徳」の問題――金南天の戸坂受容（批評）と実践（小説）を一例として――

金昇渊

2019京都・ソウル東アジア次世代フォーラム於：立命館大学衣笠キャンパス 2019年2月12日
現実(バーチャル)という虚構(リアル)――多和田葉子『献灯使』から『地球にちりばめられて』へ

金昇渊

「La littérature de l’après 11 mars aujourd’hui ‐ 3.11後文学を今日的に考える」於：フランス国立東洋言語文化学院（INALCO） 2018年6月21日
【担当題目】多和田葉子の詩「Fukushima 24」韓国語訳の試み

ベルナール・バヌン, 多和田葉子, 金昇渊, 娄慧雅, ダニエル・ヴレタ, オンドレイ・マラティネツ, エステル・アンドレウ, ボヴァ・エリオ, 中川成美

「翻訳という相互理解――文学の旅を考える」（JSPS科研費・基盤研究(C)「クィア理論と日本文学―クィア・リーディングの可能性と実践」）於：立命館大学衣笠キャンパス 2018年4月5日
多和田葉子『容疑者の夜行列車』――翻訳の彷徨(ベクトル)――

金昇渊

2018ソウル・京都・台北東アジア次世代フォーラム於：高麗大学（韓国） 2018年2月21日
映像作品と「慰安婦問題」（2）――『鬼郷』（ひいては『雪道』）を中心に――

金昇渊

「映画「鬼郷」上映会」（立命館大学国際言語文化研究所プロジェクトA4ジェンダー研究会）於：立命館大学衣笠キャンパス 2017年3月24日
多和田葉子『献灯使』論―震災後風景の文学表象

金昇渊

国文学研究資料館第40回国際日本文学研究集会於：国文学研究資料館 2016年11月19日
【担当題目】『献灯使』――「今」の境界を越えて旅立つ「希望」

多和田葉子, 金昇渊, ミリ・ナカムラ/サラ・フレデリック, 中川成美

「『献灯使』を読む」（立命館大学国際言語文化研究所プロジェクトA6ジェンダー研究会）於：立命館大学衣笠キャンパス 2015年11月5日