2013年4月 - 2017年3月
神経変性疾患における小胞体・ミトコンドリア膜間領域の生理的意義の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
- 課題番号
- 25860252
- 体系的課題番号
- JP25860252
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,160,000円
- (直接経費)
- 3,200,000円
- (間接経費)
- 960,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究では、新たに若年発症型の家族性ALSの原因となるL95fsの変異をσ1受容体(Sig1R)に見出した。変異Sig1Rは細胞内で極めて不安定で、本来の結合相手であるイノシトール3リン酸受容体3型(IP3R3)とも結合できなかった。Sig1Rを欠損した変異SOD1-ALSモデルマウスを作製したところ、このマウスでは顕著な発症時期の早期化を認めた。さらに、変異SOD1の発現、Sig1Rの欠損のどちらにおいてもMAMは構造的に破綻し、Ca2+恒常性の破綻を介して神経細胞死を引き起こしていた。以上の結果から、MAMの破綻は孤発性も含めた幅広いALSに関して普遍的な現象であることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 25860252
- 体系的課題番号 : JP25860252