共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

ローマ・クアドリエンナーレにみる定期美術展の形成と変容(1931-1956)

京都造形芸術大学  若手研究(B)  

担当区分
研究代表者
資金種別
競争的資金

ビエンナーレに代表されるような、定期開催形式の美術展を「定期美術展」と総称し、その発祥の地であるイタリアの美術・社会において、それがどのような役割を果たしたのかを考察する。1931年に、ファシズム政権の政治的意図をもって誕生したローマ・クアドリエンナーレが、政権崩壊後もなお、その社会的使命を変化させながら継続的に開催されたことの歴史的な意味を解明する。同時代のヴェネツィア・ビエンナーレ、ミラノ・トリエンナーレとの比較、定期美術展が引き起こした対抗文化との関連性を検討することで、近年世界各地で開催されている芸術祭や国際美術展の存在意義について、歴史的な観点から提言することが本研究の最終目的である。

この研究課題の成果一覧

論文

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