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2021年9月

環境中での空間線量率3次元分布計算システム(3D-ADRES)の研究開発の現状と今後の展望; 福島復興に向けた市街地・森林等の環境中空間線量率分布の推定

RIST News
  • Kim M.
  • ,
  • Malins A.
  • ,
  • 町田 昌彦
  • ,
  • 吉村 和也
  • ,
  • 斎藤 公明
  • ,
  • 吉田 浩子*
  • ,
  • 柳 秀明*
  • ,
  • 吉田 亨*
  • ,
  • 長谷川 幸弘*

67
開始ページ
3
終了ページ
15
記述言語
日本語
掲載種別

福島第一原子力発電所事故により環境中に放出された放射性セシウムの一部は陸域に降下した。放射性セシウムは、土壌表層に留まる性質を有するため、土壌表面は主たる放射線源となった他、道路、家屋の壁・屋根、森林内の樹木樹皮等にも一部残存し、市街地や森林等環境中の放射線量は複雑な分布を示すことが知られている。その上、それらの放射線源から発する放射線は複雑な環境構造物に吸収・散乱されるため、放射線量の詳細な分布を知ることは容易ではない。しかし、その環境中にて生活する住民にとって、大半の時間を過ごす家屋及び其の近縁、職場等の生活空間における空間線量率の分布は重要な関心事である。本報告では、この環境中での複雑な放射線量の3次元的分布を可能な限り高精度に推定するため、研究開発を行ってきた3D-ADRESの現状を報告すると同時に、3D-ADRESを活用することで得られる成果の一端を示し今後の展望についても記す。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5072032
ID情報
  • ISSN : 1343-8964

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