論文

査読有り
2022年10月

環境中の線量率測定におけるCsI(Tl)シンチレーション検出器の結晶構造の依存性

Radiation Protection Dosimetry
  • 津田 修一
  • ,
  • 斎藤 公明

198
17
開始ページ
1283
終了ページ
1291
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1093/rpd/ncac157

環境中の線量率測定では、土壌または空気中に存在する放射性同位元素から放出されるガンマ線を検出するため、方向特性のよい球形または円筒形の測定器が通常使用される。われわれは、環境中において種々の測定器を用いた線量率相互比較実験を行い、方向特性に起因した線量率指示値のばらつきの程度を評価するとともに、ある直方体形状のCsI(Tl)結晶を有するシンチレーション検出器の線量率が、円筒形形状の測定器とほぼ同等になるデータに着目した。PHITSコードを用いて、様々な結晶形状のCsI(Tl)シンチレーション検出器のシミュレーションを実施した結果、方向依存性の小さいアスペクト比があることを明らかにした。この結果は、製作コスト面で有利な直方体形状のCsI(Tl)結晶を有するシンチレーション検出器を環境中の線量率測定に活用する可能性を示している。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1093/rpd/ncac157
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5073830
ID情報
  • DOI : 10.1093/rpd/ncac157
  • ISSN : 0144-8420

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