基本情報

所属
放送大学 教養学部「社会と産業コース」 客員教授 (名誉教授)
(兼任)放送大学大学院文化科学研究科「社会経営科学プログラム」 客員教授 (名誉教授)
学位
人間科学博士(2007年2月 大阪大学)
経済学修士課程修了・博士課程単位取得(1980年3月 東京大学)

J-GLOBAL ID
200901007712400989
researchmap会員ID
1000052905

外部リンク

 研究のプロフィール

 社会経済学を専攻しています。広領域では、産業社会や消費社会などの経済体制・経済制度を研究 していますが、狭領域では二者間・三者間の社会的協力論、日用品(とりわけ椅子)、社会時間などの社会経済学的研究を行なっています。

 学問の場をあそび場(playground)と喩え、「無為な好奇心(idle curiosity)」をつねに追究し、研究へ持ち込もうとしています。「学問は遊びだ」と言うのが信条です。経済学をはじめとする学問に添いつつも、むしろ型にはまらない多彩な思考を試行する研究態度を目指しています。子どもの遊びに共通してみられる、「知りたいという好奇心を持つこと」「理解する喜びを感じること」「伝えたいという気持ちを持ち続けること」というムナーリの3つの言葉を、研究生活のモットーと考えています。このモットーは、社会関係を推論するときに使用する「1者関係・2者関係・3者関係論」に準えていることがわかってもらえると思います。

 近代社会における組織経済の限界に注目し、この近代社会の失敗を説明するために、「1者関係・2者関係・3者関係論」という推論を導入しました。制度学派の研究手法を採用し、市場理論と公共経済理論に批判的な立場から、「社会的協力論」を提唱しました。

 従来の経済学では、市場メカニズムと公共経済メカニズムが重要な役割を果たしており、古典的な市場理論やケインズ経済学がその代表とされてきました。これに対して、近代社会が示す組織的な限界を明らかにしており、このため産業社会におけるオルソン理論やエージェンシー論を組み込み、より多様で多層的な制度的側面の存在することに注目しています。

 「1者関係・2者関係・3者関係論」という推論形式を用いて、近代社会の3つの関係性タイプを提案しています。それは、「一者関係」としての官僚的支配と技術的拡大、「二者関係」としてのサービス経済化やビジネス経済の求められる関係、「三者関係」としての社会の信頼性と社会的ネットワークです。つまり、権力は一方向の人間関係を形成し、貨幣は相互的な人間関係を築き、信頼は全体給付的な互酬的な人間関係を構成していると考えます。これらの関係性タイプにおいて、社会メディアとしての権力、貨幣、信頼が人間社会の相互作用と構造において重要な役割を果たしていると考えています。このような理論は、著書『経済社会を考える』『社会的協力論』などにまとめられています。


書籍等出版物

  53

論文

  31

経歴

  20

担当経験のある科目(授業)

  75

MISC

  5

共同研究・競争的資金等の研究課題

  2

講演・口頭発表等

  9

社会貢献活動

  5