Pd同位体のeV中性子捕獲反応における$\gamma$線放出角度分布
日本物理学会2021年秋季大会(素粒子,核物理,宇宙線・宇宙物理)
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- 開催年月日
- 2021年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- online
- 国・地域
- 日本
中性子複合核共鳴反応では、空間反転対称性の大きな破れが観測されており、状態密度Nに依存するランダムな遷移行列要素Wを仮定した模型で説明される。Wは空間反転対称性の破れとそれに寄与する共鳴の部分幅$\Gamma_{p,j}$の測定から求められるが、既存のデータの精度は仮定の検証には不十分である。そこでN依存性が顕著な領域に属するPd同位体に着目し、捕獲$\gamma$線の角度分布測定をJ-PARC・MLF・ANNRIにて行い、部分幅$\Gamma_{p,j}$を高精度に決定した。また本測定から、$^{108}$Pbのp波共鳴の全角運動量Jの値が既知の値と異なっている可能性が示唆された。本講演では実施した角度分布測定及びその結果、また$^{108}$PdのJの他の候補の検討結果について報告する。