2019年3月
認知症ケアスタッフへの福祉用具による移乗介助指導の試み 介護負担度と認識の変化
人間と科学: 県立広島大学保健福祉学部誌
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- 巻
- 19
- 号
- 1
- 開始ページ
- 55
- 終了ページ
- 63
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 県立広島大学保健福祉学部学術誌編集委員会
認知症治療病棟のケアスタッフに対して福祉用具を使用した移乗介助指導を行い、介護負担度と認識の変化の有無および変化の要因について検討した。認知症患者の移乗介助に携わるケアスタッフ19名(看護師5名、准看護師4名、看護補助者10名)を対象とした。福祉用具は週1回の介入時に加えて、ケアスタッフが床走行式リフターを2回、電動座椅子を1回自主的に使用した。移乗介助の負担に関して、介入後はやや、非常に負担であると回答した人は89%となり、負担を感じている人の割合は増加していた。福祉用具の使用については、介入後はやや、非常に思うと回答した人は79%で、介入前と比較して減少していた。福祉用具使用の抑制に関わる要因の検討では、人手不足、業務での余裕がないことにより、身体的負担感よりも時間を優先する傾向があった。
- ID情報
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- ISSN : 1346-3217
- 医中誌Web ID : 2019374723