2017年4月 - 2020年3月
持続可能なトライアングルモデルを用いた地理におけるESD授業開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究の目的は、環境・経済・社会のバランスある発展の方向性(目標)を示すドイツの「持続可能なトライアングルモデル(Dreieck der Nachhaltigkeit)」を用いた地理におけるESDの授業理論並びに授業開発を行うことである。そのために本研究では、ドイツにおける地理カリキュラム・教科書単元の検討、現地での授業見学を通じて、地理学習における「持続可能なトライアングルモデル」を用いた学習効果およびその意義について明らかにしたうえで、授業開発に取り組む。
2年目である平成30年度では、昨年度に引き続きドイツにおける「持続可能なトライアングルモデル」、ESD、地理教育等の文献収集および文献研究を実施するとともに、平成29年度に実践したモデルを用いた地理授業実践について論文化を進めた。
「持続可能なトライアングルモデル」あるいは3観点(環境・経済・社会)に政治もしくは文化を加えた4観点のモデルについて、ドイツの中等地理教科書の分析から、1)教科書では地理的・社会的事象を持続可能性の視点から考える際の思考ツールとして、あるいは学習内容として示されていること、2)モデルの種類(3あるいは4観点のモデル)は教科書会社や単元によって異なることを明らかにした。加えて、ユネスコが作成した報告書Textbooks for Sustainable Development: A Guide to Embeddingの分析から、思考ツールとしての4観点モデル(持続可能性のコンパス)の特徴を整理した。そして「持続可能なトライアングルモデル」を用いた地理授業の振り返りから、モデルを用いた授業の意義を示した。
本研究の成果は、学会誌や紀要等に論文を投稿し、掲載された。また「ESD先進国ドイツにおける地理教育の特徴」というテーマで現職教員向けの講演も実施でき、現場教員に対する情報提供をすることができた。
2年目である平成30年度では、昨年度に引き続きドイツにおける「持続可能なトライアングルモデル」、ESD、地理教育等の文献収集および文献研究を実施するとともに、平成29年度に実践したモデルを用いた地理授業実践について論文化を進めた。
「持続可能なトライアングルモデル」あるいは3観点(環境・経済・社会)に政治もしくは文化を加えた4観点のモデルについて、ドイツの中等地理教科書の分析から、1)教科書では地理的・社会的事象を持続可能性の視点から考える際の思考ツールとして、あるいは学習内容として示されていること、2)モデルの種類(3あるいは4観点のモデル)は教科書会社や単元によって異なることを明らかにした。加えて、ユネスコが作成した報告書Textbooks for Sustainable Development: A Guide to Embeddingの分析から、思考ツールとしての4観点モデル(持続可能性のコンパス)の特徴を整理した。そして「持続可能なトライアングルモデル」を用いた地理授業の振り返りから、モデルを用いた授業の意義を示した。
本研究の成果は、学会誌や紀要等に論文を投稿し、掲載された。また「ESD先進国ドイツにおける地理教育の特徴」というテーマで現職教員向けの講演も実施でき、現場教員に対する情報提供をすることができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K14038
この研究課題の成果一覧
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論文
7-
兵庫教育大学研究紀要 57 195-205 2020年9月 筆頭著者
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土木学会論文集H(教育) 76(1) 25-34 2020年3月20日 査読有り
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兵庫教育大学学校教育学研究 32(32) 173-182 2019年11月 筆頭著者責任著者
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地理科学 74(3) 107-115 2019年10月 査読有り招待有り筆頭著者責任著者
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E-journal GEO 13(2) 549-559 2018年12月 査読有り
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地理学習にESD(持続可能な開発のための教育)を組み込むための方法ーTextbooks for Sustainable Development: A Guide to Embeddingを手掛かりにー兵庫教育大学学校教育学研究 31(31) 179-187 2018年11月 筆頭著者責任著者
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岐阜工業高等専門学校紀要 (53) 13-18 2018年3月 筆頭著者責任著者
MISC
1-
日本地理学会発表要旨集 2020 256-256 2020年