論文

査読有り
2015年3月

作業療法士が単身生活の可否を判断する際に重要視していること 作業療法士の経験に基づくチェックリストの作成に向けた予備的検討

神奈川作業療法研究
  • 福嶋 祐子
  • ,
  • 作田 浩行
  • ,
  • 平澤 友代
  • ,
  • 三森 夏穂

5
1
開始ページ
29
終了ページ
35
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)神奈川県作業療法士会

目的:単身生活の可否判断を評価可能となるチェックリストを作成する予備調査として、作業療法士が単身生活の可否を判断する際に重要視している項目を明らかにする。方法:身体障害領域の経験3年目以上の作業療法士55名を対象に、質問紙調査を実施した。調査は、先行研究をもとに抽出した38項目から単身生活の可否を判断する上で重要と思われる項目を20個選択する、加えてそれ以外に重要だと思われる項目を自由に記述することで実施した。結果:有効回答率67%であった。重要視された項目は、排泄や食事、服薬、認知症や症状の認識であった。一方入浴や、調理、買物、掃除等は重要視されなかった。また身体機能よりも、高次脳機能が重要視されていた。考察:生命の維持及びその遂行に必要と考えられる項目が重要視されていた。また、それぞれの項目は重要視されてはいなかったが、サービス等で代償可能な項目も複数挙げられた。今後はこの結果を基に項目の追加、取捨選択を実施し、カテゴリー化を行ったのち、チェックリストの作成を試みる。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 2186-0998
  • 医中誌Web ID : 2015356173

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