基本情報

所属
国立大学法人岡山大学 学術研究院医歯薬学域 教授
学位
医学博士(2000年1月 名古屋大学)

researchmap会員ID
1000321053

自律神経系は、生体情報に応じて全身の各臓器を調節・連関させる身体の制御システムであり、生体恒常性(循環・呼吸・代謝・体温調節等)や健康・生命を維持する柱のひとつです。一方、自律神経の不合理な動作は、様々な難治性疾患に密接に関与します。私たちは、最近になって、自律神経系が、従来理解よりも遥かに多種多様な細胞や神経回路で構成されることや、あっと驚く未知の機能や現象を見つけつつあります。また、自律神経系が、免疫・アレルギーやがん等にも強く影響し得ることを見出しています。自律神経が各臓器の内部において特定の場所に分布して、神経が各種細胞の新生・分化・増殖・死などの細胞動態に影響し組織微小環境を調節すること(可能性)も調べています。様々な生命科学分野や工学などの異分野融合の最先端研究技術を用いて、自律神経系の新しい機能・構造・現象を見つけて深く調べたり、神経系と免疫・がん他の連関やその病態メカニズムを解明していきます。自律神経系の概念再構築に挑み、新たな医療の創造を目指しています。
まず、ワクワクするような面白い重厚な基礎研究が大切です。その上で、疾患における自律神経系の不合理・限界を見極め、治療に合理的なように、多彩な方法で精緻に神経系に介入して、様々な疾患(循環器疾患・生活習慣病・免疫アレルギー疾患・ストレス関連疾患・がん等)を治療したり予防したりする未来医療(自律神経システム制御)に繋げることが出来ればなあ、とも考えています。


論文

  157

MISC

  165

共同研究・競争的資金等の研究課題

  16