2010年 - 2014年
カイコとその近縁種における寄主植物選択機構の進化
文部科学省 科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型)) 新学術領域研究(研究領域提案型)
- 課題番号
- 22128004
- 体系的番号
- JP22128004
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 44,980,000円
- (直接経費)
- 34,600,000円
- (間接経費)
- 10,380,000円
- 資金種別
- 競争的資金
カイコガ上科では、イチジク属食などの原始食性からクワ食が進化してきた。クワは高濃度の糖類似アルカロイドを含有しており、カイコや近縁種は何らかの方法で毒性を克服してきた。カイコのクワ選好性の機構解明のため、広食性変異体spliを解析したところ、それらの原因が、POUホメオドメインを持つ転写因子の遺伝子にあることを解明した。これら変異体では嗅覚受容体などの遺伝子発現が大きく変化しており、それが食性変異の原因と予想された。一方、アルカロイドが標的とするスクラーゼのうち主要なものは、カイコでのみ抵抗性が見られた。ゲノム・トランスクリプトームの解析の結果から、標的酵素が量的・質的に進化したと推定された。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 22128004
- 体系的番号 : JP22128004