2018年11月
一次はじき出し原子測定のための新しい検出システムの確立
Proceedings of 2017 IEEE Nuclear Science Symposium and Medical Imaging Conference (NSS/MIC 2017) (Internet)
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 開始ページ
- 3
- 終了ページ
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1109/NSSMIC.2017.8532975
一次はじき出し原子(PKA)のエネルギースペクトルは、モンテカロル放射線輸送コードを用いた加速器施設設計の放射線損傷評価において重要である。しかし、計算コードに組み込まれている物理モデルは、PKAスペクトル について実験値の不足から十分に検証されていない。これまで、従来の固体検出器を用いた原子核物理実験の測定体系において、劣った質量分解能や核子あたり数MeV以上と高い測定下限エネルギーのため、実験値は限られていた。そこで本研究では、粒子・重イオン輸送計算コードPHITSを用いて、PKAスペクトルを測定するための2つの時間検出器と1つのdE-Eガス検出器からなる新しい測定体系を設計した。その結果、本測定体系は、質量数20から30のPKAにおいて、核子当たり0.3MeV以上のエネルギーを持つPKA同位体を区別できる。一方で、質量数20以下のPKAにおいては、PKAの質量数を識別できる下限エネルギーは核子当たり0.1MeV以下に減少する。今後、原子力機構のタンデム施設、及び東北大学のサイクロトロン・ラジオアイソトープセンターにおいて、設計した測定体系の動作テストを行う予定である。
- リンク情報
-
- DOI
- https://doi.org/10.1109/NSSMIC.2017.8532975
- URL
- https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5059215
- Scopus
- https://www.scopus.com/inward/record.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85058442765&origin=inward
- Scopus Citedby
- https://www.scopus.com/inward/citedby.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85058442765&origin=inward
- ID情報
-
- DOI : 10.1109/NSSMIC.2017.8532975
- ISBN : 9781538622827
- SCOPUS ID : 85058442765