2015年9月
数理計算学・原子核応用におけるスーパーコンピューティング及びモンテカルロ計算国際会議(M\&C + SNA + MC 2015)
日本原子力学会誌ATOMO$\Sigma$
- 巻
- 57
- 号
- 9
- 開始ページ
- 終了ページ
- 616
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
平成27年4月19日から23日に米国で開催された数理計算学・原子核技術へのスーパーコンピューティング及びモンテカルロ計算に関する合同国際会議(M\&C+SNA+MC 2015)について、その概要を日本原子力学会誌で報告する。本会議は、原子力分野で必須技術となっているスーパーコンピューティングや数理計算学に関する技術や理論の情報を交換するために開催されているものである。特に近年は、原子炉における臨界計算、それをさらに熱流動と組み合わせたマルチフィジックス計算や、粒子の輸送計算等でシミュレーションの高速化が重要となっていることから、本会議では並列計算機の利用や並列計算機の性能を効果的に引き出すためのシミュレーションコード開発に関しての活発な議論があった。また、このようなシミュレーション技術を含むスーパーコンピューティングは、核融合など様々な分野で応用されていることも議論された。さらに、モンテカルロ法に基づく放射線輸送計算コードについて、MCNPなど臨界計算機能を有するコードは原子炉施設での利用を指向し、加速器等で固定線源問題を取り扱うPHITSコード等とは異なる方針で開発が進んでいること等の情報を把握できた。
- ID情報
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- ISSN : 1882-2606