PHITSと外部プログラムの接続による高度な応用
PAL PHITS Workshop 2017
- 開催年月日
- 2017年12月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 国・地域
- 朝鮮民主主義人民共和国
放射線輸送計算コードPHITSは高度な機能を実現するため、様々な外部プログラムと接続することができる。その一つとして、X線CT画像のデータ形式であるDICOMデータを読み込むため、PHITSパッケージにはDICOM2PHITSプログラムが同梱されている。DICOMデータとして書かれた幾何形状の読み込みに加えて、材質や照射条件も自動的に設定できる。他に、PHITSは時間経過に伴う放射能の蓄積や壊変を計算するプログラムDCHAIN-SPと接続して動作するようになっており、核破砕反応からの核生成や中性子線束の情報をもとに放射能の量と時間変化を計算できる。ただし、現在は放射能のXYZ座標系における分布を計算することはできず、残留放射能による残留線量を計算する場合も、光子エネルギースペクトルを群スペクトルで計算せざるを得ないなどの問題点も抱えている。さらに、PHITSは汎用3次元可視化ソフトParaviewと接続し、幾何形状や線量、フラックス分布などを3次元的に可視化できる。特に近年の改良により、粒子個々の軌跡をParaviewで表示することも可能となった。本発表では、これらのソフトウェアとPHITSとの接続方法を、実例のデモンストレーションを交えて解説する。