$^{235}$U中性子核分裂における即発高エネルギーガンマ線の測定
2018日本放射化学会年会・第62回放射化学討論会
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 開催年月日
- 2018年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 京都
- 国・地域
- 日本
福島第一原子力発電所では、廃止措置に向けてデブリとなった核燃料の取出しが計画されているが、体系が未臨界であることを保証しながら作業を進める必要がある。核分裂生成物に由来した強いバックグラウンド$\gamma$線環境下で核分裂事象の頻度を計測することになるため、我々は即発高エネルギー$\gamma$線に感度を有する未臨界監視検出器の開発を提案している。この検出器開発の基礎データとなる、$^{235}$U中性子核分裂に伴い発生する即発$\gamma$線のエネルギースペクトルを測定するため、我々は多芯線比例計数管・LaBr$_{3}$(Ce)シンチレータから構成される新たな測定装置の開発を行った。開発した装置を用いた測定は、仏国ラウエ・ランジュバン研究所の高中性子束炉(HFR)からの大強度冷中性子ビームを用いて行い、おおよそ20MeVまでのエネルギー領域で$\gamma$線を観測することに成功した。本発表では測定で得られた結果を報告するとともに、$\gamma$線の発生機構についても議論する。