$^{235}$U(n$_{th}$,f)反応による高エネルギー即発$\gamma$線の測定
2018年度核データ研究会; サテライトミーティング
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- 開催年月日
- 2018年11月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 開催地
- 東京
- 国・地域
- 日本
原子炉内の放射線挙動の解析、使用済み核燃料の放射線安全確保、原子核に関する基礎研究などの様々な観点に応じて、アクチノイドの核分裂に伴って放出される$\gamma$線が測定されてきた。ここで、$\gamma$線は励起状態にある核分裂生成物から生じ、従来は8MeV程度までのエネルギー域を測定対象としてきた。しかし、核分裂生成物の一部は20MeV程度の励起エネルギーを持ち、8MeVを超える高エネルギー$\gamma$線を放出することが理論的に予測されていた。本研究では、Laue Langevin研究所のhigh-flux research reactorを用いて、$^{235}$Uターゲットに熱中性子を照射し、その中性子捕獲核分裂反応から放出される$\gamma$線をLaBrシンチレータで測定した。ここで得られた$\gamma$線エネルギースペクトルは、8MeV以下では従来の測定結果と合致し、10MeV以上の部分に山を成す構造を作り、20MeV近傍までなだらかに伸びた。本研究で進めた測定により、核分裂反応は20MeV付近まで高エネルギーにわたって$\gamma$線を発生させることとともに、そのエネルギースペクトルについても、$^{235}$U(n$_{th}$,f)を例にして明らかにした。