論文

査読有り
2018年3月

重イオン輸送シミュレーションの比較; 箱内の衝突積算

Physical Review C
  • Zhang Y.-X.*
  • ,
  • Wang Y-J.*
  • ,
  • Colonna M.*
  • ,
  • Danielewicz P.*
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  • 小野 章*
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  • Tsang M. B.*
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  • Wolter H.*
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  • Xu J.*
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  • Chen L.-W.*
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  • Cozma D.*
  • ,
  • Feng Z.-Q.*
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  • Das Gupta S.*
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  • 池野 なつ美*
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  • Ko C.-M.*
  • ,
  • Li B.-A.*
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  • Li Q.-F.*
  • ,
  • Li Z.-X.*
  • ,
  • Mallik S.*
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  • 奈良 寧*
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  • 小川 達彦
  • ,
  • 大西 明*
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  • Oliinychenko D.*
  • ,
  • Papa M.*
  • ,
  • Petersen H.*
  • ,
  • Su J.*
  • ,
  • Song T.*
  • ,
  • Weil J.*
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  • Wang N.*
  • ,
  • Zhang F.-S.*
  • ,
  • Zhang Z.*

97
3
開始ページ
034625\_1
終了ページ
034625\_20
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.1103/PhysRevC.97.034625

2017年4月に開催された国際会議Transport2017において、重イオン核反応モデルの国際的な比較が議論された。重イオン加速器の安全評価や宇宙飛行士の被ばく評価等で重要な役割を果たすため、世界中で重イオン核反応の様々な理論モデルが開発されている。本研究はモデル間の共通点と差異を明らかにし、各モデルの問題点を明らかにした。比較において、辺の長さが20fmの直方体に320個の中性子と320個の陽子をランダム配置し、それらが時間発展に伴って起こす散乱の回数や散乱時のエネルギーなどを計算する条件が設定された。また、結果以外にも、理論モデルを構成するアルゴリズムについても比較を行った。発表者は重イオン核反応モデルJQMD(JAERI Quantum Molecular Dynamics)を用いて計算を行い、世界で開発されている15の計算コードによる計算結果と比較した。コードアルゴリズムの比較では、JQMDは必ず陽子から 優先的に衝突確率を計算し、その後に中性子の衝突を計算するため、物理描像の妥当性が指摘された。一方、JQMDは他のモデルとほぼ同じ計算結果を出すことも判明した。衝突回数や運動量の計算値が平均から2倍以上乖離するモデルもある中で、JQMDは本計算条件で安定した性能を発揮することが確認された。


リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1103/PhysRevC.97.034625
Web of Science
https://gateway.webofknowledge.com/gateway/Gateway.cgi?GWVersion=2&SrcAuth=JSTA_CEL&SrcApp=J_Gate_JST&DestLinkType=FullRecord&KeyUT=WOS:000428777900004&DestApp=WOS_CPL
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5060958
ID情報
  • DOI : 10.1103/PhysRevC.97.034625
  • ISSN : 2469-9985
  • eISSN : 2469-9993
  • Web of Science ID : WOS:000428777900004

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