論文

査読有り
2018年

終末期がん患者の在宅療養移行支援に対する病棟看護師の役割の認識

日本看護科学会誌
  • 吉岡さおり
  • ,
  • 片山はるみ

38
開始ページ
133
終了ページ
141
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.5630/jans.38.133

目的:病棟看護師を対象に面接調査を実施し,終末期がん患者の在宅療養移行支援における看護師の役割の認識を分析することを目的とした.<br />
方法:がん診療連携拠点病院において,終末期がん看護を実践する看護師を対象に半構造化面接を実施し,得られたデータを質的帰納的に分析した.<br />
結果:対象者は臨床経験年数3~7年の看護師6名であった.分析の結果,終末期がん患者の在宅療養移行支援における役割の認識として,16のカテゴリ,34のサブカテゴリが得られ,カテゴリの特徴から≪患者と家族を中心に見据えた看護実践≫≪関連職種連携力の発揮≫≪自己の立場を自覚した行動≫≪役割開発への取り組み≫の4つに分類することができた. <br />
結論:終末期がん患者の在宅療養移行支援において病棟看護師は,自己の立場を意識した積極的支援と関連職種連携を重視し,自己の課題を内省して役割を獲得していくことも視野にあることが示唆された.これらの役割の認識と具体的な行動との関連,移行支援に関連する要因について検討していくことが今後の課題である.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.5630/jans.38.133
共同研究・競争的資金等の研究課題
終末期がん患者の在宅療養移行を促進するジェネラリストナース教育プログラムの開発
ID情報
  • DOI : 10.5630/jans.38.133

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