2015年3月
子どもたちの造形活動と地域をつなぐ試み -伝統的なモチーフを生かした造形活動を通して-
美術科教育学会誌「美術教育学」
- 巻
- 36
- 号
- 36
- 開始ページ
- 179
- 終了ページ
- 192
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.24455/aaej.36.0_179
- 出版者・発行元
- 美術科教育学会
学校と地域の絆づくりは,地域のかつてもち得た教育力を再生していくために,また,東日本大震災の災禍を経て地域の人々の生活のよりどころとしての学校の存在が改めて確かめられた今,ますます欠かせぬものとなっている。地域に根ざす伝統的モチーフを生かした造形活動は,子どもたちにとっては新鮮な表現様式との出会いの場であり,地域を形成する大人たちにとっては,長年慣れ親しんだ世代を越えた地域共有の表現との再会の場となる。本稿では,子どもたちの造形活動が,地域の伝統的なモチーフに歩み寄りながら行われるというかたちで地域と出会い,そのことを通していかに地域との親和性を生み出し,地域とのつながりを生みだしていくことができたかを,複数の実践事例をもとにして検証する。そして,学校が教育活動を通して地域との絆を形成していくうえで,子どもたちの造形活動,造形表現が,ひとつの手だてとなることを示す。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.24455/aaej.36.0_179
- ISSN : 0917-771X
- CiNii Articles ID : 110010042561
- CiNii Books ID : AN10180722