講演・口頭発表等

空からの放射線計測技術の高度化,4; 航空機モニタリングにおける積雪の影響調査

日本原子力学会2016年秋の大会
  • 石崎 梓
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  • 森 愛理
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  • 眞田 幸尚
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  • 伊村 光生*
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  • 佐々木 美雪
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  • 石田 睦司
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  • 宗像 雅広

開催年月日
2016年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
久留米
国・地域
日本

環境中に放出された放射性物質の沈着量や空間線量率を広域かつ迅速に取得する手段として、航空機モニタリングが実施されている。しかし、過去には予期せぬ積雪のため、正確な測定値の解析が行えない状況が発生している。同様の状況に備え、放射性物質沈着後に積雪した場合も一定の精度で航空機モニタリング測定値の積雪前値への換算を可能にする必要がある。本研究では、積雪深から積雪による放射線の減弱量を取得し、航空機モニタリングで積雪時に取得した空間線量率を積雪前の空間線量率に補正する方法を検討した。積雪前後に航空機モニタリング、航空レーザー測量、地上測定を実施し、空間線量率、積雪深を取得した。さらに、地上測定では、補正に必要な積雪密度を取得したが、積雪深の増加に伴い、減少する傾向が見られた。補正により積雪前の空間線量率に近い値がえられたが、減衰量積雪水量に依存するため、積雪密度を正確に取得することが課題である。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5056657