人工ニューラルネットワークを用いた福島第一原子力発電所周辺における空間線量率分布のマップ化
39th JSST Annual International Conference on Simulation Technology (JSST 2021)
- 開催年月日
- 2021年9月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 国・地域
- 日本
本研究では、上空からの放射線モニタリング結果を人工ニューラルネットワーク(ANN)を用いて地上1mにおける空間線量率分布に換算する手法の開発を行った。無人航空機によって福島第一原子力発電所周辺で取得された放射線モニタリングデータに対して、ANNの適用を実施した。ANNの構築には、入力変数データセット(放射線計数率,測定高度,地形データ,写真RGBデータ)と目的変数データセット(地上1mにおける空間線量率測定データ)からなる訓練データを使用した。ANNによる換算の信頼性は、地上の調査データと換算結果を比較することによって評価した。ANNを用いて作成された空間線量率マップは、従来の換算方法よりも、より地上で測定した値に近いマップを得ることができた。