MISC

2017年1月

睫毛乱生に対するラジオ波メス睫毛根焼灼の治療効果

眼科手術
  • 浦木 健彦
  • ,
  • 加瀬 諭
  • ,
  • 木下 哲志
  • ,
  • 石嶋 漢
  • ,
  • 石田 晋

30
1
開始ページ
187
終了ページ
190
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本眼科手術学会

目的:睫毛乱生に対するラジオ波メスを用いた睫毛根焼灼の治療成績を報告する。方法:2015年3〜12月に帯広協会病院にてラジオ波メスを用いた睫毛根焼灼を施行し睫毛乱生13例21側を対象とした。機器はサージトロンEMC(Ellman社)を使用し、焼灼条件は止血・凝固モード、パワーは2W、焼灼時間は1秒とした。焼灼後56日間で再発がみられない場合に寛解と定義した。結果:初回治療では151本中111本が寛解した(寛解率:73.5%)。再発した40本に対し2回目の治療を施行し、32本が寛解した(寛解率:80%)。再度、再発した8本に3回目の治療を施行し、結果的に100%の寛解率を得た。治療回数が多い眼瞼では、有意に睫毛数が増加していた。合併症では21側中2側(9.5%)に軽微な色素沈着や陥凹瘢痕がみられた。結論:本研究により、睫毛乱生に対するラジオ波焼灼は、有用な治療法の一つであることが示された。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0914-6806
  • 医中誌Web ID : 2017143369

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