2015年1月
ヒエ属水田雑草の除草剤抵抗性 (特集 雑草の除草剤抵抗性)
農業および園芸
- 巻
- 90
- 号
- 1
- 開始ページ
- 147
- 終了ページ
- 153
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 養賢堂
ヒエ属植物は世界におよそ50種存在することが知られるが,日本の水田においては栽培種を除くと主に2種,すなわち異質4倍体であるタイヌビエ(Echinochloa oryzicola Vasing. = E. phyllopogon)および異質6倍体である広義のイヌビエが広く分布し,これらはともに水稲作における主要な強害雑草である(Yamasue 2001)。広義のイヌビエには3変種が含まれ,そのうち水田に棲息するのは狭義のイヌビエ(E. crus-galli var. crus-galli)およびヒメタイヌビエ(E. crus-galli var. formosensis)である(以下,イヌビエと記載されている場合は狭義のイヌビエを指す)。これらヒエ属水田雑草は世界の水田においても主要な雑草種となっていることから除草剤抵抗性の報告数も多い。本稿では水田に生息するイヌビエ,ヒメタイヌビエおよびタイヌビエにおけるアセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤およびアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤抵抗性について,筆者らの研究を交えて解説する。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120005864799
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN0038751X
- ID情報
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- ISSN : 0369-5247
- CiNii Articles ID : 120005864799
- CiNii Books ID : AN0038751X
- identifiers.cinii_nr_id : 9000335582564