2021年7月
診断エラーワーキンググループの活動報告および診断エラーの歴史と文化に関する考察
日本病院総合診療医学会雑誌
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- 巻
- 17
- 号
- 4
- 開始ページ
- 448
- 終了ページ
- 452
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本病院総合診療医学会
診断エラーの頻度は高く外来で5%,院内死亡の10%,医療訴訟では最大の割合を占め,医療における負のインパクトは非常に強い。もとより診療において診断エラーが存在しうることは提起されていたが2000年の「To Err is Human」から一躍注目される領域となった。診断エラーの国際学会も2008年に始まり,現在患者安全領域では最大のトピックと,まさに発展途上の領域といえる。現在,日本では2つの学会で診断プロセスに関連するワーキンググループが立ち上がっているが,半世紀も前に東京大学で行われた冲中重雄教授の最終講義「内科臨床と剖検による批判」に始まる日本における診断エラーの歴史や,エラーに対する日本人の文化的な背景を考察した文献は少ない。今後の礎とするため病院総合診療医学会診断エラーワーキンググループ設立の経緯も含め日本での診断エラーの歴史と文化に対する考察,そして我々の活動内容を報告する。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2185-8136
- 医中誌Web ID : V806330016