MISC

2021年3月

肘部管症候群術後再発例に対し筋層下前方移動術を行った2例

日本肘関節学会雑誌
  • 市原 理司
  • ,
  • 原 章
  • ,
  • 鈴木 雅生
  • ,
  • 丸山 祐一郎

27
2
開始ページ
314
終了ページ
316
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本肘関節学会

肘部管症候群術後再発例に対し,筋層下前方移動術を行った2例を経験したので報告する.症例1:右変形性肘関節症に伴う肘部管症候群に対し,前医にて小皮切での尺骨神経皮下前方移所術が施行された.術後5年で再発し再手術を行った.尺骨神経は内上顆直上で固着され絞扼されており,丁寧に剥離後に筋層下前方移動を行った.筋力は健側の75%まで回復したが,筋萎縮は残存した.症例2:誘因なく左手指筋力低下としびれを認め前医受診.左肘部管症候群の診断で尺骨神経皮下前方移所術を施行された.術後2年でしびれが増強し,肘部管症候群の再発と診断した.初回術後2年半で再手術を行った.尺骨神経はFCU筋間周囲で絞扼されており,これを丁寧に剥離後,筋層下前方移動を行った.筋力は健側と同等まで回復し,筋萎縮も消失した.本発表の2例は再手術時に尺骨神経の十分な剥離と血流の豊富な筋層下に移動することでいずれも良好な成績が得られた.(著者抄録)

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2021&ichushi_jid=J04263&link_issn=&doc_id=20210319370076&doc_link_id=10.24810%2Fjelbow.27.2_314&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.24810%2Fjelbow.27.2_314&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_3.gif
ID情報
  • ISSN : 1349-7324
  • eISSN : 2434-2262
  • 医中誌Web ID : 2021192700

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