MISC

2021年3月

オンライン学習教材を活用した事例検討の実践と課題2020年度「急性・クリティカルケア論」 実践報告

聖路加国際大学紀要
  • 牧野 晃子
  • ,
  • 中田 諭
  • ,
  • 山本 加奈子
  • ,
  • 吉田 俊子

7
開始ページ
154
終了ページ
158
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
聖路加国際大学

集中治療を必要とする重症患者の短期予後は飛躍的に改善し,集中治療中から,その人らしい生活の場に戻るための支援が求められている。このような背景から,看護基礎教育の場においても対象の多様性や複雑性に対応できる高い能力や科学的根拠に基づく臨床判断能力の育成が求められている。COVID-19の世界的な感染拡大は,看護学教育における多大な影響をもたらし,本学においても新たな看護学教育の構築に迫られる事態となった。本報告では,COVID-19禍において遠隔授業で行った急性・クリティカルケア論の概要とオンライン学習教材を活用した事例検討について報告する。オンライン学習教材を用いた演習における学びの統合は,紙面事例では得られない視聴覚からの"気づき"を促し,患者の反応から臨床推論をつなぐことを支援していた。また,演習のみならず,臨地では実現できないベッドサイドにおけるオンタイムでのリフレクションや,課題となる場面で立ち止まり学びを共有や意見交換ができる点において有用であると考えられた。一方で,教材化場面の選択とその応用方法には検討が必要であると考えられた。今後は,その他の視聴覚教材などの組み合わせや科目の位置付けを考慮し,授業計画の組み立てと教授内容の整理が必要である。効果的な学びの習得に向けて,教授方法について,さらなる検討や臨地実習におけるオンライン教材の活用についても検討したい。(著者抄録)

リンク情報
URL
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ID情報
  • ISSN : 2189-1591
  • 医中誌Web ID : V319210022

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