2016年4月 - 2019年3月
幻肢錯覚とフラッシュラグ効果を用いた幻肢の脳内表現の推定とその応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
手の周囲空間における視覚処理の促進、つまり身体性注意の計測手法を開発し、錯覚的な手の位置によって身体性注意が移動することを発見した。VRシステムによって手の視覚像をずらすことで、自身の手の位置がずれて感じる錯覚(ラバーハンド錯覚)を生じさせると、実際の手の位置ではなく、ずれた手の位置の周辺で生じることを実験的に示した。さらに、手が動いている場合にも、その周囲での注意効果を検出することができることを見いだし、身体性注意がダイナミックに位置を変える過程であることを示した。また、幻視患者や麻痺患者における身体性注意の測定にも成功し、それがリハビリに有効な情報を与えることも明らかにした。
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- 課題番号 : 16K12441
- 体系的課題番号 : JP16K12441