2009年 - 2011年
進行期肺癌に対する抗腫瘍免疫再構成を利用した画期的免疫療法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
我々は全身照射後のマウスで照射抵抗性の抑制性T細胞(Treg)が存在し、リンパ球減少状態でのエフェクター(Teff)誘導を阻害していることを発見し報告した。同様にシクロフォスファミド投与後のマウスにおいても治療抵抗性なTregが存在し、Teffの誘導を阻害していることが分かった。シクロフォスファミド治療、ナイーブT細胞の移入、治療抵抗性なTregの除去により、進行腫瘍モデルも治癒可能であった。マウスではTregの除去に抗CD25抗体を使用したが、CD25はTeffにも中等度発現しており効率が悪い。抗TGF-β抗体や抗CTLA-4抗体などを用いて、より効率の良いTregの除去についても検討している。
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- 課題番号 : 21590984
- 体系的課題番号 : JP21590984