2011年 - 2013年
南極沿岸における溢流氷河の短期流動変化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
南極氷床から溢流する氷河の流動変化とそのメカニズムを明らかにするため、昭和基地近傍のラングホブデ氷河において長期連続GPS測定を行った。2012年1月に設置したGPSを翌年まで無人運転し、極夜期間を除く約9ヶ月のデータを得た。その結果、流動速度が潮汐に影響を受けて大きく変動することが明らかになった。流動の季節変化、突発的な変動は観測されず、長期的には流動速度が安定していることを示している。以上の成果は、潮汐に起因する氷河の流動変化に新しい知見を与えるものである。また、長期的な流動の安定性はラングホブデ氷河の比較的安定な振る舞いと調和的であり、氷河変動と流動の関係に重要な示唆が得られた。
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- 課題番号 : 23651002
- 体系的課題番号 : JP23651002