2016年4月 - 2019年3月
加齢性大動脈弁狭窄症における歯周病原細菌関与の解明と新たな危険因子の探求
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
加齢性大動脈弁狭窄症患者42名を解析したが、唾液中の菌量または血清IgG抗体価とΔAVA/年またはΔMG/年の相関関係は、歯周病原細菌のA.a、P.g.ともに有意な相関関係は認めなかった。唯一、抗P.g. IgG抗体価が有意ではないが、弁口面積減少の進行の早い群で低い傾向を認めた(p = 0.07)。また、外科手術で摘出された大動脈弁におけるquantitative PCRは、全ての症例(n=3)で硬化石灰化が強い部分と軽度の部分ともに、A.a.もP.g.もまったく検出されない結果であった。この結果から、加齢性大動脈弁狭窄症患者の進行に歯周病原細菌は関与しているとは言い難いと考えた。
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- 課題番号 : 16K21382
- 体系的課題番号 : JP16K21382