2019年10月 - 2023年3月
腸内細菌による野生大型類人猿の消化能力
日本学術振興会 科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
本年度も引き続き、新型コロナウイルス感染症の流行のため、予定していたマレーシアおよびガボンでの野外調査の実施は困難であった。そのため、当初計画にはなかった国内の飼育類人猿およびヒトを対象とした試験管内発酵試験を実施した。実験を実施したのは、京都市動物園、日本モンキーセンター、東山動物園、多摩動物公園、豊橋総合動植物公園、浜松市動物園、平川動物公園、京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリの、ゴリラ、チンパンジー、スマトラオランウータン、ボルネオオランウータン、ボノボと、犬山市気候に在住している成人である。実験は2021年4月から7月にかけて行った。予備的な分析結果によれば、種間で腸内細菌の発酵能力には大きな差はなかったが、種内で大きな変異が見られた。これは、飼育施設間での給餌内容の差が影響している可能性がある。
- ID情報
-
- 課題番号 : 19KK0186
- 体系的課題番号 : JP19KK0186