2024年3月16日
感情分析のためのカウンセリングマルチモーダルデータセットの構築および評価
情報処理学会全国大会講演論文集
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- 情報処理学会
- 開催地
- 神奈川
コロナ禍をきっかけとして,オンラインカウンセリングが急激に普及した.オンラインカウンセリングは,細かな表情や声色の変化の認識が難しいことが問題点として挙げられる.カウンセラーの判断を助け,業務効率化のために,クライアントの感情の自動分析が有効である.人間は相手の感情を読み取るとき,声色,表情,発話内容など複数の要素から総合的に判断を行っている.AIによる感情推定も同様に,複数の異なるモダリティを組み合わせて用いるマルチモーダル感情推定により,高精度な感情分析が可能になると考えられる.マルチモーダル感情推定には,学習用データとして,感情のラベルが付与されたマルチモーダルデータセットが必要となる.本研究では,オンラインカウンセリング中のクライアントの感情分析のためのマルチモーダルデータセットを構築し,その評価を行う.本データセットには,カウンセラーによる労務者を対象としたオンラインカウンセリングにおける労務者の様子を収録した動画と,第三者により付与された客観感情ラベルが含まれている.