2018年12月
座位をとる日本の高齢者における夜間臥床による慢性下腿浮腫の変化(The changes of chronic leg oedema after recumbent position at night in chair-bound elderly Japanese individuals)
リンパ浮腫管理の研究と実践
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- 巻
- 6
- 号
- 1
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 9
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 国際リンパ浮腫フレームワーク・ジャパン研究協議会
座位をとる高齢者の多くが下C浮腫を有しているにも関わらず、夜間臥床により浮腫が軽減することから、浮腫ケアに重点がおかれていない現状がある。本研究の目的は、夜間臥床により下C浮腫は軽減するのかどうかを評価すること、および下Cの部位によって夜間臥床の効果は異なるのかどうかを評価することである。研究デザインは縦断的観察研究で、対象者は特別養護老人ホーム1施設に入所する高齢者13名とした。夜間臥床前後に、下Cの周囲径測定、圧痕検査、超音波検査を用いた皮下組織内の水分貯留状況の評価(SEFS)を行った。周囲径測定では、夜間臥床によって周囲径の減少が認められた。圧痕検査およびSEFSでは、下Cの数ヶ所で浮腫の軽減が認められたが、浮腫が完全になくなることはなく、特に足背と下C遠位に浮腫が残る結果となった。夜間臥床により浮腫は軽減するが、浮腫がなくなることはない。そのため、座位をとる高齢者に対する下腿浮腫、特に足背と下C遠位の浮腫に対するケアの必要性が示された。(著者抄録)
- ID情報
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- eISSN : 2188-1375
- 医中誌Web ID : 2019127559