共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2019年3月

乳癌の内分泌治療耐性メカニズムの解明とYB-1を標的とした耐性克服治療薬の創出

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
17K15508
体系的課題番号
JP17K15508
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

ERα陽性の乳癌患者は全乳癌患者の60%近くを占め、ERα標的の内分泌治療薬が臨床応用されている。しかし、内分泌治療による耐性がんの出現は乳癌治療において大きな難関である。本研究では、内分泌治療耐性細胞においてAKT/mTOR/S6Kシグナルの活性化により、乳癌の発症に関わるYB-1のリン酸化が上昇することを明らかにした。さらに、耐性細胞はmTOR阻害薬であるeverolimusに高感受性を示し、動物治療実験においてもYB-1のリン酸化抑制により腫瘍体積が抑制されることを明らかにした。本研究により、YB-1リン酸化シグナルを標的とした薬剤が内分泌治療耐性克服に有用であることを示すことができた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K15508
ID情報
  • 課題番号 : 17K15508
  • 体系的課題番号 : JP17K15508