渡邉裕一

J-GLOBALへ         更新日: 19/02/12 18:49
 
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研究者氏名
渡邉裕一
URL
http://schembart.exblog.jp/
所属
福岡大学
部署
人文学部
職名
講師
学位
修士(早稲田大学), Ph.D.(アウクスブルク大学)
科研費研究者番号
30804314

プロフィール

1981年生まれ。岐阜県恵那市出身。現在は中近世のアルプス山脈・レヒ川流域における地域社会と自然環境(森林、河川、自然災害)との相互関係を地域環境史の視角から研究しています。

2009年10月からドイツ学術交流会(DAAD)の研究奨学生(長期)として南ドイツのアウクスブルク大学に留学し、バイエルン・シュヴァーベン地域史講座のロルフ・キースリング教授(Prof. Dr. Rolf Kießling)と近世史講座のロタール・シリング教授(Prof. Dr. Lothar Schilling)のもとで博士論文を完成させ、2013年11月に提出しました。2014年5月に口頭試験を受け、アウクスブルク大学の博士号を取得しました。博士論文では、南ドイツを代表する大都市であったアウクスブルクを事例として取り上げ、都市の森林政策およびその木材供給のありかたを史料に即して多角的に考察しました。

博士論文:
Yuichi Watanabe, Waldpolitik und Holzversorgung der Reichsstadt Augsburg im 16. Jahrhundert, Dissertation zur Erlangung des Doktorgrads an der Philologisch-Historischen Fakultät der Universität Augsburg, November 2013.

2018年1月にアウクスブルク大学図書館のOPUS上にて公開されました。
https://opus.bibliothek.uni-augsburg.de/opus4/37868

研究のテーマとキーワード

1.中近世のアルプス山脈・レヒ川流域における地域環境史―森林、河川、自然災害
ティロル山岳地帯における社会経済構造、森林労働の世界、自然環境をめぐる紛争とその解決、河川が取り結ぶネットワーク、環境史の視角から見る地域秩序の形成、自然災害(異常気象、洪水、雪崩etc.)とその克服

2.中近世ドイツ都市の森林政策および木材供給に関する研究(=博士論文)
都市、森林、木材不足、都市の森林利用、都市の森林所有・管理、都市の森林財政、都市の木材供給、地域社会、南ドイツ、薪、建築材、木材市場、木材・筏流し、貧民への木材供与、「共同体の利益」、都市のエネルギー政策、周辺勢力との紛争・軋轢、領邦国家の森林統制政策との相克、村落共同体の森林利用(共有林)との比較、薪節約術の発明、"危機対策"としての森林政策、森林書記の会計簿、アウクスブルク、ニュルンベルク

3.中近世ヨーロッパ都市における生活環境
生活必需品の安定供給(穀物、木材、水etc.)、「共同体の利益」、ポリツァイ的規制、市場統制、健康ポリツァイ、建築ポリツァイ、貧民救済、「帝国都市アウクスブルクの歴史的な飲み水供給・水利施設」

4.ヨーロッパにおける登山の歴史
アルプス山脈、近代アルピニズムの誕生、自然科学の発展と登山、山頂の十字架、アルペン協会

研究分野

 
 
  • 史学 / 史学一般 / 環境史、災害史、地域史
  • 地域研究 / 地域研究 / 南ドイツ(バイエルン、シュヴァーベン、フランケン)
  • 史学 / 西洋史 / 中近世ドイツ

経歴

 
2017年4月
 - 
現在
福岡大学 人文学部歴史学科 講師
 
2016年9月
 - 
2017年3月
熊本大学 教養教育機構 非常勤講師
 
2016年9月
 - 
2017年3月
九州国際大学 経済学部 非常勤講師
 
2016年4月
 - 
2016年9月
九州工業大学 教養教育院 非常勤講師
 
2015年4月
 - 
2016年3月
九州工業大学 工学部 非常勤講師
 
2015年4月
 - 
2015年9月
熊本大学 文学部 非常勤講師
 
2014年4月
 - 
2017年3月
日本学術振興会特別研究員(PD) 受入研究機関:京都大学
 
2013年12月
 - 
現在
早稲田大学ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所 招聘研究員
 
2013年10月
 - 
2014年3月
科研・基盤A「中近世キリスト教世界の多元性とグローバル・ヒストリーへの視角」(平成25年~28年度、代表者:甚野尚志) リサーチ・アシスタント
 
2009年10月
 - 
2014年5月
アウクスブルク大学言語・歴史学部歴史学科 博士課程
 

書籍等出版物

 
渡邉裕一 (担当:分担執筆, 範囲:中・近世のニュルンベルク帝国森林と政治諸権力―帝国都市とブランデンブルク辺境伯の対立構造を軸に)
勉誠出版   2019年2月   ISBN:4585222340
渡邉裕一 (担当:分担執筆, 範囲:木材供給のための≪間地域≫関係―都市アウクスブルクの視点から;Inter-local Relationships regarding the Urban Supply of Fuelwood from the Alps: The City of Augsburg)
佐藤公美研究室   2016年3月   ISBN:9784908809002
渡邉裕一 (担当:分担執筆, 範囲:〔ケーススタディ〕アルプス環境史の試み―川が結ぶ都市と森林)
昭和堂   2015年3月   ISBN:4812215072

論文

 
渡邉裕一
OPUS - Augsburg University Publication Server      2018年1月   [査読有り]
渡邉裕一
『比較都市史研究』   第33巻(第2号) 23-39頁   2014年12月   [査読有り]
渡邉裕一
『史観』   第171冊 86-103頁   2014年9月   [査読有り]
Waldpolitik und Holzversorgung der Reichsstadt Augsburg im 16. Jahrhundert
Yuichi Watanabe
【博士論文】Dissertation zur Erlangung des Doktorgrads an der Philologisch-Historischen Fakultät der Universität Augsburg      2013年11月   [査読有り]
渡邉裕一
『エクフラシス』   第2号 137-152頁   2012年3月   [査読有り]
渡邉裕一
『西洋史学』    第241号 1-18頁   2011年   [査読有り]
WATANABE Yuichi
4. Deutsch-japanisch-koreanisches Stipendiatenseminar (11. Treffen von DAAD-Stipendiaten), 12. und 13. Juli 2010: Veröffentlichungen des Japanisch-Deutschen Zentrums Berlin Bd. 61   224-233   2011年
(16世紀における「木材不足」対策としての「薪節約術」の発明―歴史上の省エネ計画?)
渡邉裕一
『比較都市史研究』   第27巻(1) 31-39頁   2008年6月   [査読有り]

Misc

 
〔報告要旨〕大ペストの後に―黒死病、空白地帯、経済効果―
渡邉裕一
『七隈史学』   第20号 120-121頁   2018年3月
渡邉裕一
『七隈史学会会報』   第31号 1-3頁   2018年3月
〔新刊紹介〕G.フーケー/G.ツァイリンガー著、小沼明生訳『災害と復興の中世史―ヨーロッパの人びとは惨禍をいかに生き延びたか―』(八坂書房、2015年)
渡邉裕一
『西洋史学論集』   54号 47-49頁   2017年3月
2014年九州西洋史学会 大会等活動報告 2.若手部会参加記 (2)2014年11月30日(日)研究報告会
渡邉裕一
『西洋史学論集』   52号 119頁   2015年3月
〔新刊紹介〕 ヨアヒム・ラートカウ著/海老根剛・森田直子訳『自然と権力―環境の世界史』(みすず書房、2012年7月刊)
渡邉裕一
『史学雑誌』   第124編(第1号) 147-148頁   2015年1月
アルプス環境史への道程―登りながら考えたこと(早稲田大学史学会・連続講演会「わたしと歴史学、わたしと考古学」)
渡邉裕一
『史観』   第171冊 138-140頁   2014年9月   [依頼有り]
〔報告要旨〕16世紀後半アウクスブルクの《危機対応型》森林政策―災害史研究の視点から(2013年度早稲田大学史学会大会報告―西洋史部会)
渡邉裕一
『史観』   第170号 165-166頁   2014年3月
〔史料翻訳〕薪節約術の発明家特権―請願書と皇帝による特権付与証書
渡邉裕一
『エクフラシス別冊』   1号 167-177頁   2014年3月
〔史料翻訳〕アレクサンダー・ベルナーの救貧制度調査報告記(1)―アウクスブルク
渡邉裕一
『エクフラシス別冊』   1号 161-166頁   2014年3月
〔報告要旨〕自然災害時における都市の森林政策―アウクスブルクの森林書記会計簿(1563-1607年)を史料に(第109回史学会大会報告—西洋史部会)
渡邉裕一
『史学雑誌』   第123編(1号) 138頁   2014年1月
フォーラム
渡邉裕一
『比較都市史研究』   第32号(1) 1頁   2013年6月   [依頼有り]
〔報告要旨〕中近世のアルプス山脈・レヒ川流域における地域環境史―課題と展望
渡邉裕一
『歴史学研究月報』   No. 641 42頁   2013年5月
〔報告要旨〕中近世ドイツ都市の木材供給―アウクスブルクの事例から
渡邉裕一
『歴史学研究月報』   No. 590 2-4頁   2009年2月
渡邉裕一
『比較都市史研究』   第26巻(2) 6-7頁   2007年12月
渡邉裕一
『歴史学研究』   第827号 57-58頁   2007年5月
〔修士論文概要〕帝国都市ニュルンベルクにおける謝肉祭慣行とその変容―十五・十六世紀のシェンバルトラウフを例に
渡邉裕一
『早稲田大学大学院文学研究科紀要・第4分冊』   第52巻 81-84頁   2007年2月
ゲルハルト・フーケ著, 佐久間弘展, 菊池雄太, 渡邉裕一共訳
『比較都市史研究』   第25巻(2) 35-55頁   2006年12月
ゲルハルト・フーケ, 渡邉裕一
『比較都市史研究』   第25巻(1) 10-11頁   2006年6月

講演・口頭発表等

 
中・近世のニュルンベルク帝国森林と政治諸権力―松沢裕作編『森林と権力の比較史』(勉誠出版、2019年)の刊行に寄せて
渡邉裕一
九州西洋経済史ゼミ合同研究会(長崎県立大学)予定   2019年3月7日   
中近世アウクスブルクにおける都市と水―研究の展望
渡邉裕一
九州西洋経済史ゼミ合同研究会(福岡大学)   2018年9月4日   
コメント:南ドイツ史および災害史の視点から フィリップ・ドランジェ『ハンザ 12‐17世紀』(みすず書房、2016年)合評会
渡邉裕一
第31回日本ハンザ史研究会(立教大学)   2018年7月21日   
帝国都市ニュルンベルクと帝国森林―法令史料を手がかりに―
渡邉裕一
「ユーラシアにおける「生態経済」の史的展開と発展戦略」プロジェクト 森林クラスター研究会(慶應義塾大学)   2018年3月13日   
帝国都市ニュルンベルクにおける森林政策—16世紀の法令史料を中心に―
渡邉裕一
九州西洋経済史ゼミ合同研究会(長崎県立大学)   2018年3月8日   
大ペストの後に―黒死病、空白地帯、経済効果
渡邉裕一
第19回七隈史学会大会(福岡大学)   2017年10月1日   
帝国末期ニュルンベルクにおける森林改革の試み―都市統治と森林管理―
渡邉裕一
「ユーラシアにおける「生態経済」の史的展開と発展戦略」プロジェクト 森林クラスター研究会(慶應大学)   2017年9月25日   
体制移行期における統治権力と森林管理―ニュルンベルクの事例から
渡邉裕一
「西洋経済史ゼミ」合同研究会(長崎県立大学)   2017年9月7日   
コメント:中・近世ドイツ都市史・環境史の視点から パネル⑦近現代アジアにおける「エネルギー多様性社会」―生存と経済のはざまで
渡邉裕一
社会経済史学会 第86回全国大会(慶応義塾大学三田キャンパス)   2017年5月28日   
中近世ドイツ都市における森林政策―ニュルンベルクとアウクスブルク
渡邉裕一
九州西洋史学会春季大会/九州歴史科学研究会4月例会(九州大学)   2017年4月22日   
帝国都市の森林政策―ニュルンベルクとアウクスブルクの比較可能性
渡邉裕一
「西洋経済史ゼミ」合同研究会(熊本大学)   2017年2月15日   
〔話題提供〕16世紀アルプス山間地域における森林労働―帝国都市アウクスブルクの史料から
渡邉裕一
「ヒト・自然・地域ネットワークの再構築: ナラティヴとアクションリサーチをつなぐ数理地理モデリング」研究会(総合地球環境学研究所)   2017年2月11日   
アウクスブルクの森林書記会計簿(1563年)にみる都市の森林・河川利用―森林労働の現場へ
渡邉裕一
社会経済史学会九州部会(九州大学)   2016年11月12日   
アルプス山脈における森林労働とレヒ川での木材運搬―16世紀アウクスブルクの史料から
渡邉裕一
「西洋経済史ゼミ」合同研究会(長崎県立大学)   2016年9月8日   
アルプス山脈・レヒ川流域における都市の森林・河川利用―16世紀アウクスブルクの史料から
渡邉裕一
第12回メトロポリタン史学会大会シンポジウム「近世・近代における都市と開発―環境史の視点から」(首都大学東京)   2016年4月23日   
中近世アルプス山脈・レヒ川流域における地域環境史の試み―地域間の相互関係とコミュニケーショナルな資源管理
渡邉裕一
早稲田大学西洋中世史ゼミ春季研究会(信州大学)   2016年3月29日   
木材の安定供給と紛争回避―16世紀アウクスブルクの場合
渡邉裕一
「西洋経済史ゼミ」合同研究会(長崎県立大学)   2016年2月21日   
都市の木材供給と災害リスクの最小化―16世紀アウクスブルクの史料から
渡邉裕一
九州歴史科学研究会 若手報告会(西南学院大学)   2016年2月13日   
〔話題提供〕16世紀アルプス山脈・レヒ川流域の都市、山村、森林資源―地域史と環境史の対話可能性
渡邉裕一
第2回村山IS研究会(総合地球環境学研究所・京都)   2016年2月3日   
木材供給のための≪間地域≫関係―都市アウクスブルクの視点から
渡邉裕一
シンポジウム「アルプスからのインターローカル・ヒストリー ―<地域>から<間地域>へ―」(甲南大学)   2015年12月20日   

担当経験のある科目

 

競争的資金等の研究課題

 
帝国都市アウクスブルクにおける水の利用と管理―給水システム、河川利用、水の記憶―
日本学術振興会: 科学研究費補助金(若手研究)
研究期間: 2018年4月 - 2021年3月    代表者: 渡邉裕一
ユーラシアにおける「生態経済」の史的展開と発展戦略
慶應義塾大学経済研究所: 文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 学外研究者(2015年4月~)
研究期間: 2014年4月 - 2019年3月    代表者: 細田衛士
中近世のアルプス山脈・レヒ川流域における地域環境史―森林、河川、自然災害
日本学術振興会: 特別研究員奨励費(PD)
研究期間: 2014年4月 - 2017年3月    代表者: 渡邉裕一
中近世キリスト教世界の多元性とグローバル・ヒストリーへの視角
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究A) 研究協力者(2014年4月~)
研究期間: 2013年4月 - 2017年3月    代表者: 甚野尚志
中近世ドイツ都市における森林政策
DAAD(ドイツ学術交流会): 研究・留学奨学金(長期)
研究期間: 2009年10月 - 2013年9月    代表者: 渡邉裕一

受賞

 
2004年3月
中央大学文学部西洋史学専攻 2003年度模範卒論 題目「1539年シェンバルトラウフについて-ニュルンベルク宗教改革と祝祭文化」
 

委員歴

 
2017年4月
 - 
現在
九州歴史科学研究会  運営委員
 
2017年4月
 - 
現在
七隈史学会  委員
 
2017年4月
 - 
現在
九州西洋史学会  理事
 
2014年1月
 - 
2014年9月
恵那市  環境審議会委員
 
2013年10月
 - 
2018年3月
早稲田大学ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所  事務局
 

その他

 
〔講演原稿翻訳〕ゲオルク・シュトラック「イタリアの人文主義者、ドイツの翻訳家、クレルモンの教会会議(1095年)」(2017年2月20日:国際シンポジウム「ルネサンス期のテクスト、知識人、政治」 会場:早稲田大学戸山キャンパス33号館3階第1会議室)
〔編集協力〕井内敏夫 編著『早稲田大学 総合研究機構ヨーロッパ文明史研究所 叢書② ヨーロッパ史のなかのエリート―生成・機能・限界―』太陽出版、2007年
〔講演原稿翻訳(共訳)〕ゲルハルト・フーケ教授(キール大学)「中世後期、近世における都市建築と都市像」(2006年3月18日: 比較都市史研究第356回例会報告 会場:早稲田大学文学部39号館6階 第七会議室)
〔講演原稿翻訳(共訳)〕ペーター・ヨハネク教授(ミュンスター大学)「都市とシトー会女子修道院―研究計画の展望」(2004年11月17日: UTCP東京大学21世紀COEプログラム「共生のための国際哲学交流センター」会場:東京大学駒場キャンパス1号館158教室)
〔奨学金〕日本学生支援機構 短期留学推進制度 2007年9月~2008年8月(受入機関:アウクスブルク大学)
〔奨学金〕ドイツ学術交流会(DAAD) 独日韓大学間提携事業助成金 アウクスブルク大学 2007/08年冬学期
〔奨学金〕早稲田大学学内奨学金(大学院)津田左右吉奨学金 2006年度
〔奨学金〕早稲田大学学内奨学金 創立125周年記念奨学金 2009年度
〔奨学金〕日本学生支援機構第一種奨学金・修士課程 特に優れた業績による返還免除(全額)2004/05年度