論文

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2013年12月

ナトリウム冷却高速炉におけるナトリウム-コンクリート反応機構に関する実験的研究

日本機械学会論文集,B
  • 菊地 晋
  • ,
  • 清野 裕
  • ,
  • 大野 修司

79
808
開始ページ
2650
終了ページ
2654
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.1299/kikaib.79.2650
出版者・発行元
The Japan Society of Mechanical Engineers

ナトリウム(Na)冷却高速炉ではNa漏えい対策として、構造コンクリートを保護するライナーを設けている。万が一、このライナーをも破損する過酷な事象が生じた場合、Naとコンクリートによる反応が発生する可能性がある。このNa-コンクリート反応のメカニズムを解明するため、Naとシリカとの反応について熱分析装置(DSC)を用いた速度論的研究を行った。DSC曲線から、Na-SiO$_{2}$反応による反応温度を同定した。また、Na-SiO$_{2}$反応における反応性がNaと実用コンクリート骨材との反応性と類似していることが分かった。さらに、XRDによる化学分析の結果、反応生成物と推定される水ガラスを確認した。試験で得られた反応温度に基づきNa-SiO$_{2}$反応の反応速度定数を導出し、高温の反応場が維持される場合、Na-SiO$_{2}$反応がNa-コンクリート反応の時間スケール内に発生し得ることを示した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1299/kikaib.79.2650
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130003386373
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5044170
ID情報
  • DOI : 10.1299/kikaib.79.2650
  • ISSN : 0387-5016
  • CiNii Articles ID : 130003386373

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