論文

査読有り
2019年11月

咬筋に発症した外傷性化骨性筋炎の1例

日本口腔外科学会雑誌
  • 本間 遼
  • ,
  • 大場 誠悟
  • ,
  • 川崎 貴子
  • ,
  • 原 昌士
  • ,
  • 片瀬 直樹
  • ,
  • 朝比奈 泉

65
11
開始ページ
731
終了ページ
736
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(公社)日本口腔外科学会

38歳男性。左側頬部の腫脹と開口障害を主訴とした。水上バイクで転倒した10日後より左側頬部の腫脹が出現し、徐々に開口量が減少した。自力開口量は2mmで、血液検査でCK高値を認めた。受傷後18日に造影CTで咬筋内に血腫様病変を認めたが、受傷後25日に病変は縮小し、内部に石灰化物が生じていた。病変の大きさは23×22×13mmであった。外傷性化骨性筋炎と診断し、受傷後46日に咬筋部病変の切除術を施行した。術後は感染予防を目的にセフメタゾールを投与した。病理検査で病変内部に8×3×3mm、7×4×3mmの硬固物を認め、豊富な毛細血管を伴う線維性結合組織の中に幼若な線維性骨が形成されていた。その線維化骨には骨細胞の封入が認められ、周囲には多数の骨芽細胞が存在していた。術翌日に自力開口量が10mmに改善し、術後5日に開口訓練を開始した。開始後10ヵ月後の現在、自力開口量は45mmに改善している。

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2019&ichushi_jid=J01073&link_issn=&doc_id=20191126410005&doc_link_id=130007787477&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F130007787477&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
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ID情報
  • ISSN : 0021-5163
  • 医中誌Web ID : 2020057419

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