2008年3月
放射線事故時の詳細線量解析システムの開発,2
日本原子力学会2008年春の年会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 吹田
放射線事故による重度被ばく者の体内及び体表面の線量分布について、放射線輸送計算コードにより詳細かつ効率的に解析するシステムの開発を進めた。今回は、開発済のプログラムで用意される線源及び人体モデルについて、両者の位置関係にかかわる情報を含んだうえで結合して、計算コードの入力ファイルを作成するプログラムを開発した。このプログラムを用いることにより、線量計算の準備段階での負担が低減された。一方、輸送計算の実行後の段階については、GUI画面を用いて解析結果を含む出力ファイル名などを指定し、Microsoft-Excelを用いて、体の各部位の線量を正確に算出、その結果を数表及び簡易的なグラフで表示するプログラムを開発した。その結果、輸送計算にかかわる膨大な情報を含む出力ファイルから、事故後の医療措置に重要な線量情報を理解しやすい形で提供することが可能となった。