講演・口頭発表等

国際会議
2012年5月

放射線量等データベース及び分布マップシステムの構築

13th International Congress of the International Radiation Protection Association (IRPA-13)
  • 関 暁之
  • ,
  • 武宮 博
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  • 高橋 史明
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  • 斎藤 公明
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  • 田中 圭
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  • 高橋 悠
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  • 竹村 和広
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  • 津澤 正晴

記述言語
英語
会議種別

福島第一原子力発電所事故に伴い放出された放射性物質の測定データに関するデータベース及び分布マップシステムについて述べる。事故の影響を評価し、適切な対応策をとるため、汚染状況についての正確な情報を取得する必要がある。データベース及び分布マップシステムは、放射性物質の分布に関する現在の状況を正確に把握し、さらに今後の除染に役立つデータを提供することを目的に構築された。データベースは詳細な解析のための定量的なデータを提供し、分布マップは定性的かつ直観的な情報を提供するために開発された。両システムは、原子力発電所からおおむね100km圏内の約2,200箇所における放射性物質の土壌沈着量や、当該箇所における空間線量率に関するデータを含んでいる。また、道路周辺における放射性物質の分布状況を詳細に把握するため、同区域の国道や県道を中心に行った2回の走行サーベイの結果も含む。これらは、2011年6月に実施された第一次測定事業、及び2011年12月に実施された第二次測定事業において計測されたデータである。両システムは、日本原子力研究開発機構サイトから近日公開される予定である。