この実験は、放射光研究施設（KEKPF）において実施した。血管の画像は、Ｘ線位相コントラスト法で撮影した。試料には、生後2-3か月,体重20kg程度の豚の肝臓を４つ用いた。温阻血時間は、0分または60分とした。4～10℃で単純冷却2～4時間、その後、肝臓保存液を2時間ほど灌流した。肝小葉の描写のために、超音波造影剤を用いた。造影剤を門脈、または肝動脈より注入した後、約1-2時間経過した画像には、顆粒状の構造物が表れた。その形状は、多角形もしくは、ほぼ円形であった。１つの顆粒状構造物は、1個の肝小葉に対応すると考えられる。この手法により、肝小葉の描写に成功した。