共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

精神疾患患者における脳内活性アミノ酸類の血中濃度測定

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K08462
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,810,000円
(直接経費)
3,700,000円
(間接経費)
1,110,000円

血液中のアミノ酸濃度は恒常性が維持されているが、最近、特定の疾患に罹患した場合、血液や尿におけるD,L-アミノ酸濃度のバランスが崩れていることがいくつか報告されている。
本研究課題では、健常者および統合失調症患者血液中のタンパク質を構成するアミノ酸について、D型とL型に分離し、網羅的に濃度測定を行ったのち、得られた定量結果を比較することにより、血液中D,L-アミノ酸濃度とその症状や治療状態との関連について解析を行う。
2018(平成30)年度は、2017(平成29)年度までに構築できなかったカラムスイッチングHPLCシステムを用いたD,L-アミノ酸の定量法の確立を行なった。また、健常者および統合失調症患者血漿におけるD,L-アミノ酸濃度の定量を開始した。
1.試料中D,L-アミノ酸を定量する新規カラムスイッチングHPLCシステムの確立:昨年度までに確立できていなかったD,L-アミノ酸定量法について、逆相(C8およびODS)カラムおよびキラルカラムの検討を行い、新規カラムスイッチングHPLCシステムを構築することができた。また、確立した新規定量法の分析能パラメーターについて検討し、定量法の妥当性について評価を行った。
2.健常者および統合失調症患者血漿中D,L-アミノ酸濃度の定量:健常者および統合失調症患者血漿を徐タンパク操作したのち、得られた上清の一部を採取し、アミノ酸定量用試料の調製を行った。調製した溶液の一部にNBD-F(4-fluoro-7-nitro-2,1,3-benzoxadiazole)溶液を加え試料中のアミノ酸を蛍光誘導体化したのち、上記で確立したカラムスイッチングHPLCシステムに注入し、D,L-アミノ酸の定量を行った。

ID情報
  • 課題番号 : 17K08462